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本来、美味しいものを食べにいくなら、オーナーシェフのお店に行くべきだと思っています。オーナーシェフのお店は、シェフの食材へのこだわり等料理への思いがダイレクトに伝わってきます。一方、ホテルのレストランは、決められた原価の中で仕事をしないといけませんし、場所柄さまざまな経験値を持つ人すべてに、一定以上の満足感を与えないといけない。「ホテルの料理」であることが一種の制約を生んでしまう。ただ一方、ホテルには、空気感、雰囲気だったり、ホテルにしか味わえない価値があり、その価値は、食事にとっても大切な要素だと思います。
アマン東京は、その価値を持っているホテルだと思います。
そのレストランということで、今回予約を取らせていただきました。
お店自体は8割ぐらいの埋まっている印象。宿泊者を対象のスペースがあるのと、無理な回転をさせていないからなのでしょう、なかなか予約が取れない印象です。思い立ったら早めの予約をお勧めします。
レストランから見たフロント
奥には約1200本のワインセラーがあり、迫力あります。
窓からは、東京タワー方面の夜景が見られます。
ザレストランbyアマンのメニューですがコースとアラカルトがあります。
コース 13500円、18000円、ベジタブルコース7500円
それぞれの内容は
13500円コース
本日のアミューズ
初鰹のたたき
和歌山県産鮎
黄羽太のスチーム
国産和牛のリブロース
デザート
チョコレートのムースグラッセ
または宮崎マンゴーのエクレール
プティフール
珈琲または紅茶
18000円コース
本日のアミューズ
枝豆のブラマンジェ ズワイガニとあぶり雲丹
和歌山県産 鮎
ラビオリをタルトゥファータのアクセントで
石鯛のポワレ
鹿児島県産黒毛和牛フィレ肉のロースト
デザート
宮崎マンゴーのエクレール
または
飴の器に山梨産桃とアーモンドプラリネ
プティフール
珈琲または紅茶
ベジタブルコース 7500円
本日のアミューズ
彩り鮮やかな国産のトマトサラダ
ホワイトアスパラガスのスープ
手打ちパスタのトロフエ
長崎県産赤パプリカのリゾット
デザート
果実の庭園(レモンゼリーとマスクメロンのスープ)
または
山梨県産桃のコンポートとアーモンドプラリネ
プティフール
珈琲または紅茶
アラカルト料理ですが、以下の様になっています。
おそらく、今後もメニューの見直しがあるでしょう。
あくまで2015年6月現在の参考程度で見てください。
アラカルトメニュー
冷前菜
5種類の鮮やかな国産トマトとイタリアモッツァレラ 2200円
イタリア産ハムの盛り合わせ 2500円
温前菜とスープ
ズワイガニのケーキ 1800円
本鮪のタリアータ 2600円
本日のスープ 1200円
サラダ
契約農家の有機野菜達とベビーリーフのサラダ 1400円
シーザーサラダ 1800円
アマン東京オリジナルニソワーズサラダ 2300円
リゾット パスタ
サフランのリゾット(赤座エビ) 5200円
手打ちパスタ トロフィエ(ポルチーニ茸 サマートリュフ) 2500円
アマトリチャーナ 1900円
メイン料理
白身魚のブイヤベース 3200円
もち豚のフィレ肉 3100円
鹿児島県産黒毛和牛のロッシーニ風 8000円
グリル料理
山梨県甲州ホロホロ鳥 6900円
オーストラリア ラム 4400円
国産和牛A3リブロース200g 9500円
鹿児島県産黒毛和牛フィレ 150g 11000円
サイドディッシュ
皮つきぺビーポテト ローズマリー風味 1000円
有機ほうれん草のソテー 1200円
ブロッコリーのソテー 1200円
ポーターベッラマッシュルームのローストと沖縄県産鮑茸 1300円
季節野菜のスチーム 1200円
チーズセレクション
お好みのチーズ 4種類 2400円
今回は18000円のコースに手打ちパスタ トロフィエ(ポルチーニ茸 サマートリュフ) 2500円をいただきました。
テーブルセット
白ワイン リッポン(リースリング) 1750円
ニュージーランド、セントラル・オタゴの白ワイン。神の雫にも登場した、果実感とミネラル感あふれる白ワイン。
本日のアミューズ
とうもろこしの冷製スープに冬瓜
とうもろこしと出汁の味がする、やさしいスープ。これはまずまずかな。
パン
最近パンの美味しい店がいっぱあるので、まあ普通に美味しい程度かな。
バターオリーブオイル
バターは、神津牧場の無塩バター。フワッとした滑らかな口どけと、風味のとても良いバターでした。
枝豆のブラマンジェ ズワイガニとあぶり雲丹
(国産じゅん菜と紫蘇のジュレ 瀬戸内産レモンボーイのガスパチョで)
ズワイガニとあぶった雲丹、枝豆ブランマンジェの甘みと、レモンの風味でコントラスト感を成している料理。ネギがアクセントとなり、なかなか美味しいです。柑橘系の香りが夏らしさを表しているのですが、自分にとっては、ちょっとレモンの風味が強かったかな。雲丹やズワイガニの風味を活かすには、もうワントーンレモンの風味を抑えたほうがいいかなと思いました。
枝豆のブランマンジェ、ズワイガニ、雲丹はとっても美味しかったです。
和歌山県産 鮎
(筍と沖縄県産らっきょの ゼッポリニー風 グリンピースのソース)
ほろ苦い鮎。最高です!グリーンピースのソースとも良くあっています。ピザ生地で揚げた筍と島らっきょのゼッポリーニも、独特の個性、甘みがあり、とっても美味しい。ただ、ゼッポリーニと鮎を一緒に食べても、食べ合わせのマリアージュみたいなのが感じられなくて、ちょっと残念。でも、それぞれ単体は、とっても美味しいですよ。
かなりいい稚鮎だと思いました。
それぞれ、とっても美味しい。
ラビオリをタルトゥファータのアクセントで
(山梨甲州産ホロホロ鳥のローストとタレジォチーズ 京都産万願寺唐辛子とポルチーニ茸のラグーソース)
これは文句なく美味しい!
ホロホロ鳥とチーズがポルチーニのソースで融合しており、口の中での一体感がすばらしいです。万願寺の唐辛子としまらっきょが、単なるイタリア料理ではなく、日本とイタリアの融合を感じさせる、良いアクセントとなってます。
アラカルトより 手打ちパスタ トロフィエ(ポルチーニ茸 サマートリュフ) 2500円
ここで、アラカルトをいただきました。
これも、ポルチーニ茸のソースなのですが、ショートパスタのモチモチ感、サマートリュフ、ポルチーニ茸感が、さっきのラビオリより強く感じる事ができて、また違った印象。とっても美味しいです。
マルケス デ グリニョン ドミノ デ ヴァルデプサ 1700円
スペイン、ラマンチャ州、トレド県 マルピカ・デ・トレドの赤ワイン。フルボディーで、果実を煮詰めたシルキー感じのタンニンとアルコール感。
石鯛のポワレ
(石川県産藤豆と一寸豆のフリカッセ 柑橘の香るフレッシュトマトソース)
カリッと焼いた石鯛に、フレッシュなトマトースが美味しい一品。まず、石鯛の火の入れ方がとってもいい。石鯛の風味を活かしながら、香ばしさが感じられ、フレッシュなトマトソースととっても合います。藤豆と一寸豆の独特の香りもいい。ただこれも、自分にとっては、石鯛と豆を一口で食べたときの融合があんまり感じられなかったかな。でも、美味しい魚料理でしたよ。
鹿児島県産黒毛和牛フィレ肉のロースト
(北海道3色アスパラガス ジロール茸と葉付きヤングコーン 牛肉のじゅ)
絶妙な火の入れ方で焼かれたフィレ肉に、マデラソースの様な甘いソースがとっても合います。これも美味しいですね。野菜それぞれに甘みがあり、とってもいいです。
ミディアムレアを頼んだのですが、断面を撮ればよかった。
野菜の味から、良い土壌を連想できます。
山梨県産桃のコンポートとアーモンドプラリネ
これはうまい!!
柔らかなバニラ風味のエスプーマ、質のいい桃、アーモンドのプラリネ。同じベクトルを持ちながら、少しずつ風味の違う食材が、口の中で一体感を生みます。
珈琲
フレンチロースト風の酸味の少ない珈琲
プティフール
左から、アマンオリジナルビターチョコ、ミルクチョコフランボワーズ、レアチーズ、シュークリーム。
どれも、甘みの中に、果実の香りがうっすらと感じる事ができて、とっても美味しい。プティフールまでさすがです。
これに合うのは、もう少し酸味、風味のある珈琲かな。ただ、珈琲の酸味って難しいですからね。万人受けとして考えると、ホテルで酸味のある珈琲は選べないかな。しかたないですよね。
(感想)
18000円のコースアラカルト1品、ワイン2杯、炭酸水(1700円)をいただいて、だいたい28000円ぐらい。
すばらしい食事でした。特に、ポルチーニ茸のラグーソースを使った料理は秀逸でしたね。次は、是非ともアラカルトで、自分の好きなものを思う存分食べてみたいです。
アマン東京の感想ですが、ラウンジ、レストラン共に、とってもリラックスができるが特徴だと思うし、すばらしい所であると感じました。
これからさらに、メニュー、サービスは、ブラッシュアップがされるでしょう、
さらに完成されるアマン東京に期待したいと思います。
ザ・レストラン by アマン(The restaurant by aman)
TEL 03-5224-3339
営業時間 18:00~22:00
無休
東京都千代田区大手町1-5-6 大手町タワー 33F